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2021 Nov 29
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12月の世界の様子を紹介!~冬至・年越し~

    もうすぐ12月。 クリスマス、年越しの話題も増えてきて、「もうこの季節が来たんだなぁ」と、日々の速さに驚きながら感じています。 さて、今日は『12月の世界の様子』をお伝えします!

    (この記事は、2020年11月配信のメールマガジンを一部抜粋したものです。)

    世界の冬至

    1年で最も昼の時間が短くなるという「冬至」。 日本ではこの日に、カボチャや「ん」がつく食べ物、冬至粥を食べるという風習がありますよね。 2021年は12月22日が「冬至」です。

    太陽の運行にもとづいて決められるので、世界共通に訪れる冬至ですが、国ごとに様々な風習があります。 全く異なる宗教や文化を持つ世界のあらゆる国で、共通してそれぞれに独自の習慣が生まれるというのはおもしろいですよね。

    北欧には、夏至祭の風習があり、冬至にも「ユール(Yule)」という祭りがあるのだそうです。

    ユールの時期には、日中でも太陽が昇らない「極夜」の現象が起こり、古代の人々はその期間、「ユール・ログ」といわれる木の幹を燃やし、太陽の復活を祝う儀式を行いました。

    一説によると、のちにこれがキリスト教文化と結びつき、また西欧に渡って受け入れられたのが、あのチョコレートケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」という話も。木の幹を模したブッシュ・ド・ノエルは今、クリスマスケーキとして親しまれていますね。

    二十四節気発祥の地は中国。 中国では「冬至節」と呼ばれ、「冬至大如年(冬至は春節のような大きな行事)」として、重視されているようです。また、家族で餃子を食べたり、「冬至団」という「湯円(白玉粉で作られた丸い団子のスイーツ)」を楽しんだりする風習が。 江蘇省や浙江省などでは、「冬至は新年のごとし」といわれ、少なくとも2日間は祝うのだそう。中国で冬至は、重要な節気なんですね。

    世界の年越し

    年越しの過ごし方、風習も様々。

    日本と似ている風習の国もあれば、思いもよらない面白い風習のある国まで、本当にいろいろあるようですね。

    【韓国】
    韓国では、お正月のお祝いは旧正月に行われるため「12月の様子」ではありませんが、お正月の様子をちょっとご紹介。 家族との繋がりを大切にする韓国では、「ソルラル」と呼ばれる旧正月の元旦になると親族同士で挨拶回りをしたり、新品の服を身につけたりして新たな気持ちでお正月を迎えます。

    韓国のお正月に食べられる料理は歳饌(セチャン)と呼び、「トッ」と呼ばれるお餅入りのお雑煮や「シッケ」というお米入りの甘い飲み物などが代表的です。日本と似ていますね。

    【ロシア】
    ロシア正教徒の多いロシアでは、キリスト教の行事であるクリスマスよりも新年のお祝いが大切にされています。新年が近づくと、「ヨールカ」と呼ばれるクリスマスツリーのような、もみの木の飾りを作り「マロースおじいさん」というサンタクロースに似たおじいさんから子どもたちへプレゼントが配られます。

    「スネグローチカ」という、マロースじいさんの孫娘が一緒にプレゼントを配るところもロシアならでは。クリスマスを盛大に祝う習慣のないロシアでは、新年がクリスマスのような感覚となっています。

    【デンマーク】
    大晦日になると友人や親族の家の玄関へ行き、ドアに古いお皿を投げて割るというおもしろい風習が。

    お皿を割ると幸運と人脈に恵まれるとされており、家の前に割れたお皿が多ければ多いほど、友人や家族が多い証明になるのだそう。

    また、年が明けた瞬間に椅子からジャンプする風習もあります。空中で新年を迎えると1年がハッピーになると信じられているのだとか。デンマークの年越し、楽しそうです。

    【スペイン】
    なんと、年越しそばならぬ、“年越しぶどう”があるそう! 12粒のぶどうを教会の鐘の音に合わせて1粒ずつ食べていくというもので、それぞれのぶどうに願いを込めて食べると、その願いが叶うといわれています。これは“幸運を呼ぶ12粒のぶどう”と呼ばれる習慣で、ぶどう1粒1粒は新年のそれぞれの月を象徴し、1年の幸運を祈る意味が込められています。

    【中南米】
    メキシコ、ペルー、ベネズエラなどでは、古い雑巾と花火を中に詰めて人形を作り、旧年の厄災を燃やす意味を込めて炎の中に投入する風習があります。

    ヨーロッパのいくつかの国では花火を打ち上げますが、これと同じ意味合いが込められているようです。

    【ベトナム】
    中国や韓国と同じく旧正月(“テト”と呼びます)に新年を祝います。この日のために家の中を花で飾りつけ、街はちょっと特別な雰囲気。ベトナムのお正月伝統料理として定番のバンチュンと呼ばれるおこわ蒸し(餅米の上に緑豆と味付けの豚肉を巻き寿司のようにしバナナの葉で巻いたもの)は、どこの家庭でも手作りするのが一般的だそう。

    これからSailの会話の中でもそれぞれの国のクリスマスや年末年始、お正月の過ごし方について話題になることが多そうですね。 現地の人しか知らない、その時の街の雰囲気やおすすめスポットを教えてもらうのも楽しそうです。

    以上、12月の世界の様子でした!

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