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2022 Feb 10
Sailer Interviews

私がSailを応援する理由~代表世話人株式会社 代表取締役・杉浦佳浩さん~

特別インタビュー

「分断のない活力のある社会を創る」を理念に掲げる株式会社Helte。
Helteが運営する日本語でのグローバル・コミュニケーション・サービス『Sail』を応援してくださっている方々へのインタビューシリーズ、はじまります!

今回は、年間1000人以上の企業経営者と向き会い、事業の相談を受け、人と人を繋ぐ杉浦佳浩さん。日々、紹介を受けた経営者に会い続け、その方を応援しています。弊社代表後藤学も杉浦さんに応援いただいている一人。杉浦さんに、仕事のこと、思い、Helteへの関わりなどお話しいただきました。

杉浦佳浩さん
代表世話人株式会社 代表取締役

プロフィール
大阪府出身、1963年生まれ。20代のときに2度の転職を経験。現在数十社を超える会社において顧問として、世話人役を務める。紹介のみで、年間1000名を超える社長と会い続けている。

Sailスタッフが聞く! ~その1~

Sailに期待すること

 

インタビュー

名刺に書いた「人と人を繋げる、人でありたい。」の言葉

私の仕事のことからお話ししましょう。とはいえ、説明に困るんですよね(笑)。名刺には「人と人を繋げる、人でありたい。」という言葉を入れています。簡単にいうとプロフェッショナルな方々、かなりエッジの効いた方々を知っている人。“世話人”としてさまざまな企業の人を最適な人にアサインする。そのようなことを毎日続けていています。
ただ、人の紹介を単純にしているわけではなくて、「こうしたほうが上手くいく。こういう方と会った方がより上手くいくよ」と、ちょっとしたレールを敷いています。レールの上を走るかどうかの判断は社長。そんな感じです。

これは、私と相手とが信用と信頼の上に立っているからこそできることです。私のことを、一点の曇りもなく信用してくれるからこそ、様々なバリアが取り外された状態で紹介された人と会うことができる。「杉浦さんの紹介だったら会いましょう」「支援しましょう」と動いてくれます。
実はそこがすごく重要で、私は声をかけて繋げるだけですが、繋がった方のビジネスや課題がスピード感を持って解決の方向へと進んでいく。そんな支援ができると、その方は「いい方を紹介された」と感じてくれることになり、さらに信頼が深まります。

以前は「3年先にうまくいけばいいかな」くらいの感じで紹介していたところがあります。今はごくごく短期的に色々なことが動いているので、毎日大勢の方から嬉しい報告をいただいています。

普段のオンラインの風景より

例えば、昨日は東京でアポイントが9件ありました。リアルでお会いしたのが8件、夜ホテルに戻ってオンラインでお話ししたのが1件。その中の、ある会社の社長さんが「チームが縦割りみたいな感じになっていて社長の想いが伝わりづらくなっているような気がする」と言うので、「チーム組成、HRM(Human Resource Management/人的資源管理、人材の管理)の話ですね。私はその方面の専門家ではないので、私が信頼している専門家を紹介します」と。今日は紹介したその専門家との日程調整が終わったと報告が入りました。
同じく昨日会った24歳の現役大学生の社長のことを、今朝一番に面談した35歳の社長に紹介しました。上手く繋がると、こちらも楽しくなります。
一人一人との面談時間は短くても、相手の課題に対してできるだけ最適な情報をお伝えしたいと思っています。
人を繋げることに関しては基本的にお金をもらっていません。7~8割がボランティアです。サラリーマン時代から同じようなことを無償でやっていたのでその延長ですね。
年間でだいたい1000人くらいの経営者の方と会っていますが、そのご縁や繋がりが、私の情報や知識の蓄積にもなっているわけです。

人と会い、喜んでもらえるのが、パワーの源

毎日何人もの経営者の方と会うのですが、皆さんに喜んでもらえるのが楽しくて、疲れは感じません。
私は新卒で証券会社に入った当時から、「お客さんを大事に」を念頭に仕事をし、その後転職して製造業のキーエンス、住友海上火災保険(現三井住友海上火災保険)を経て独立しました。
会社員時代は違和感だらけでした。「こうやったら面白いですよね」と、アイデアを出しても、誰も面白いって言わなかった。仕事は大変なもの、厳しいものと皆が口を揃える中、僕は楽しく仕事をやっていました。だから相当変わっていたと思います。

損保会社勤務の際は、上場したばかりの会社を担当し、それ以降、企業の上場支援のお手伝いもしたいと思いましたが、副業はできないので僕は社外活動と言いながらベンチャー企業や証券会社、証券取引所の担当者などを繋いで、勝手におせっかいをしていたんです。その繋がりが広がっていった頃、体を壊して入院し、そこで退職。
病院のベッドで、さて何をしようかと思っていると、周りから「そのままでいい。そのままの関係性でやってくれたらいいよ」と言われて。
つまり、会社員時代の社外活動をそのまま仕事にしたわけです。

私の関与先の社長&役員との上場記念会食。「上場お祝いTシャツ」製作は私のライフワーク

私の仕事、根底にある想い

リーマンショックのちょっと前に、貴重なご縁があって比叡山の大僧正故酒井雄哉先生にお会いしました。あの厳しい千日回峰行を二度満行された行者です。実は、私は高校生の頃に酒井先生のドキュメンタリー、NHK特集『行〜比叡山・千日回峰〜』を見て、「この人にいつか会いたい」と漠然と思いました。そこから思いだけは持続していて、25年後にお会いできたのです。
その折、酒井先生に書をいただきました。書かれた言葉は「忘己利他」。自分を忘れて他人に尽くしなさいという意味です。「この言葉を君が実践しなさい」ということだと思いました。私が大切にしている信念の筆頭に、この言葉があります。


Helteとの出会いも信用している方からの紹介

Helteさんの株主でもある未来経営パートナーズ株式会社の小島清一郎社長から紹介を受けました。信頼している方からの紹介ですから、もちろん「はい、会います」と即答しました。Helteさんがどんな会社かも知らずに、オンラインで後藤さんと会いました。
で、会った瞬間に応援するモードに入っていました(笑)。決め手は後藤さんの人柄ですね。後藤さんがどういう考えで、どういう経緯で起業したのか。世の中に対してどう思っているのか。無理かもしれないと思うほどの大きな課題に対して果敢に挑戦している話を聞いているうちに、これは後藤さんを応援しないといけないと思いました。
それですぐに私自身も出資しましたし、10人以上の方を紹介しました。それが2020年の11月末ですから、出会いからまだ1年ちょっとしかたっていないんですね。後藤さんとは、月に何度もやりとりをして濃い時間を過ごしてきているので、ずいぶん前からの知り合いのような気がしています。

私は事業より人を見る。というのも、事業というものは時代や環境、タイミングもありますし、改善改良ができる。どんどん変わっていくはずですから。
今までいろいろな会社さんの事業を見せていただいて、「この事業は5年早かった」「10年早かった」ということがたくさんあるわけです。私が応援している経営者さんの中にも、「5年早かったから」と会社を畳んだ方もいます。それでも、その方はまた新たな事業で会社を立ち上げる。“人”を応援するので、その方を応援し続けます。事業を気にしないというのはSailがダメって言っているわけじゃないですよ(笑)。そこは勘違いしないでくださいね(笑)。Sailという事業はとても素晴らしいと思っています。その先頭に“人”として応援したい後藤さんがいる。


多様な生き方、考え方を認め合い、応援する

学生時代、私はバックパッカーで海外を歩きました。後藤さんもそうですよね。なぜか気が合う人って、バックパッカーだった人が多いんです。今から 37〜38年前のことですが、私が中国を旅しているとき、列車の車窓から横穴のようなところから煙が上がって住居に使っている様子が見えました。まだ中国が貧しい時代。「世界は広い」「色々なことある、あっていいんだ」と身に染みました。バックパッカー経験者は、真の多様性を目の当たりにし、世界の広さを実感することで、未知の可能性に蓋をしない傾向があるなと思います。

日本人が、Sailを通して世界の人たちと繋がることで、多様な生き方、考え方を認め合うことができるといいですね。そういうことがとても大事な時代だと思います。

S.I.Mプロジェクトは有料のメンバーシップであるS.I.Mプロジェクトも、世界の人とつながる大切な仕組みです。プロジェクトの収益の一部が世界中の信頼おける教育機関に寄付できる。このことがとても大きいことだと思います。
世界には仕事を選択できない方がたくさんいます。寄付によって学校での学びが続けられたら職業の選択肢も増える。寄付を受けた方の、選択できる未来が広がります。そこに繋がる一歩に協力できるのが、S.I.M Sailerですね。継続していくことで全世界の人への社会貢献というレールが伸びるのではないでしょうか。


何歳になっても必要とされる人間に

私の今後の目標は、何歳になっても必要とされる人間でいることです。長きにわたって、邪魔にならないよう、若い方々と仲良くできる未来を願っています。そして、若い方々と仲良くなれる同年代がもっと増えるといいなと。
必要なことはお互いリスペクトを持って接すること。年齢が上だから俺のいうこと聞けよという時代は、すでに終わっています。実際に、私も若い人に会うと教えてもらうことばかり。もちろん自分がやってきたことでいいこともあるし、ダメなこともあると思うので、それをフラットに伝えることができ、若い人がそれをフラットに受け止める。そんな未来が確実にやってくるよう貢献していきたいです。

Sailスタッフが聞く! ~その2~

杉浦さんにとって「分断のない活力ある社会」とは?

Helte 後藤代表が見た杉浦さん

 

#特別インタビュー #私がSailを応援する理由 #ソーシャルインパクト

(聞き手・officeSAYA 小出広子) 

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