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2022 Jan 04
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Helte代表後藤からSailerの皆さまへ

Sailerの皆さまへ

Helteの後藤学です。

新年明けましておめでとうございます。正月気分もだんだんと薄れ、いつもの日々が戻ってまいりました。

昨年は大変お世話になりました。皆さまの温かいご協力、Sailへの寛大なご理解のおかげでHelte、Sailも様々な分野での活動の幅を広げることができました。
いつも応援をしていただきましてHelteを代表して御礼申し上げます。

昨年を振り返りますと例年以上に多くの方々との縁の中で生かされ、学びと挑戦に溢れた充実の一年でした。会社のメンバー、関係者も昨年と比較して3〜4倍以上に広がり、Helteメンバーの国籍も中国、米国、インドネシア、フランスと多国籍な面々へと変化し、男性が多かった社内に同世代の優秀な女性の仲間も増えました。

会社が徐々に大きくなる一方で僕自身は名ばかりが一丁前な社長という肩書を携えながらも、実情はSailerの皆さま、一緒に働いている仲間、株主に常に支えられ、特に昨年は多くの方々からの庇護を受け、皆さまの懐で育てていただいた一年でした。
自分の実力不足からくる焦燥感にうんざりしながらも前を向いて前進(必死の匍匐前進)する、しないといけない、そんな日々が続いたように思います。

そんな僕も昨年20代最後の年を終え、三十路に突入しました。しっかりと具体的な結果が求められるオトナへの仲間入りを果たしました。いつも一人称で使っている「僕」もそろそろ見納めの頃合いかなと少し焦りを感じる今日この頃です。

20代は大小様々な不安や恐怖が波のように止まることなく押し寄せる中、何とか解決策を模索し転覆せずに(実は何度かしていたかも・・・)乗り切っているような状態で、必死に目の前の「今」を生き抜くことで精一杯でした。その中でも幸運だったことは常に素晴らしいSailerの皆さまや仲間、ビジネスの先輩方、周りの理解者、「人」に恵まれていたことです。
これからは30歳になり、より明確な自覚と責任を持って、事業を通じての信頼と結果を一つ一つ積み上げていくフェーズだと強く感じています。

10年前の2012年の今日、アメリカのサンディエゴでクリスマス・ニューイヤーのホリデイを黒人の家族と共に過ごしていたことを思い出します。甘いパンケーキと香ばしいコーヒーの香りで目覚めた気持ちの良い朝でした。ほんの昨日のような、同時に遥か昔の出来事のような10年前の記憶です。
20代は無知という名の”無敵”のコンパスを武器に世界を放浪し、その行動が起業へとつながり、全身全霊を尽くして仕事に向き合うことができました。必死だったからこそ過去にも未来にも憂うことなく今に向き合って全力で生きることができました(道に迷い落とし穴に落ちることは多かったですが・・・)。

2022年、30代も引き続き「今ここにいる」ことを忘れずに目の前の一つ一つの小さな信頼を積み重ねること、そして、大切な人たちへの愛と彼らとの時間、ほんの少し毎日の一時にユーモアを持つことを忘れずに楽しく励んで生きたいと思います。
その積み重ねの先にあるHelte、Sailがどうなっているのかとても楽しみです。

今年のSail。抱負としては、より多くのSail通じた出会いを届けられるようシステムの継続的な改善はもちろん、徹底したオペレーション(運営)を強化し、サービス全体の品質向上、底上げをこれまで以上のスピードで集中的に実施し、Sailerの皆さんが様々な国のSailerとの交流を通じて新たな体験を得ることのできる機会の創出に対してこれまで以上のコミットメントを致します。

また、Sailに参加していただいている世界のSailerが日本での就職を支援するような事業にも着手する計画です。日本のSailerの皆さまが積み重ねていただいた交流を通じて日本のファンが増え、多文化共生を加速する。その先に日本のファンである世界のSailerが実際に日本で働くことができるという世界を目指します。
昨年の夏には豊田市への導入、藤沢市との協定締結、12月末には神奈川県との連携協定を締結しました。
皆さまがSailを使用していただくことで社会への変化が一歩ずつ生まれています。国としてもSailが今後の日本にとって必要な事業であるということを認識し、行政としてSailを支援する大きな流れが生まれ始めています。今年も様々な自治体との連携を加速し、「分断のない活力のある社会」の実現に向けて全速力で前進していきます。

「分断のない活力のある社会を創る」
これは僕らがマントラのように唱えているビジョンです。
分断のない活力のある社会、そこへ向かうための因子とは何か?という問いがあります。
そのうちの一つは小さな日々の「ありがとう」の積み重ねではないかという話が先日社内で上がりました。「話をしてくれてありがとう。教えてくれてありがとう。聞いてくれてありがとう。助けてくれてありがとう。助言をくれてありがとう。ただそこにいてくれてありがとう。」

世の中には多種多様な「ありがとう」のカタチがありますが、僕らが生み出したいのはこの「ありがとう」に詰まっていて、その積み重ねだと思います。僕自身も様々な国を巡る道中で沢山のありがとうを伝え、触れ、助けられた1人です。世界は「ありがとう」で溢れていました。

国、人種、宗教、年齢を超越したありがとうの連鎖と波及が世界を少しずつ癒し、再生し、つなぎ、前進する活力となる。そして、いつか僕らが感じていた分断を無くす可能性を秘めているかもしれません。

あるSailerの方から下記のようなメッセージをいただきました。

お墓参りの地下鉄にお子さんを連れて、赤ちゃんを抱えたインドネシア風の若い女性が乗り込んできた。躊躇なく手招きで席を譲ろうとしたら隣の若いご夫婦がすくっと立ち上がり席を譲った。sail 効果で壁がなくなっている。また日本人の思いやりに触れた瞬間。

感染症の拡大、地球温暖化による環境問題、不安定な国際政治。世界には様々な課題が山積みです。その中でもHelteは、僕らの方法、アプローチで社会に変化を生み出すための歩みを、止めることなく続けていきます。今年もSailを育てていく過程をSailerの皆さんと一緒に歩んでいけましたら幸いでございます。精一杯粘り強く頑張ります。

皆さまにとって本年が新たな出会いとワクワクする挑戦に溢れ、幸多き一年となりますよう心からお祈り致します。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

株式会社Helte 後藤学

 

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