☕コーヒーブレイク【日本のあいさつ事情】
トークセッションのご報告
昨年秋に、世話カツスタッフとして加わった、台湾出身のスタッフ・テイ。
彼女が日本で働き、暮らす中で感じた「これってどういうこと?」「日本のここが不思議!」というリアルな本音を、ゆるっと語り合う30分間のカジュアルなトークセッションを毎週開催しています☕
📝 たとえば、こんな「あるある」をお話ししています
・「主語がない!」:誰の話をしているのか分からなくて迷子になる傾向
・「そのYesは本当?」:日本人の「検討します」や「難しい」の裏側にある本音
・「呼び方の距離感」:苗字+さんは安全だけど、実際に職場で聞こえるのは…
などなど、Sailでの会話の話題にもなるようなトピックが満載です!
これまでは世界Sailerさん向けにお届けしてきましたが、今では日本人Sailerさんの視点も加わり、世界中の「あるある」を笑い合える、温かな「お茶の間」のような場所になっています。
ぜひお気軽にお越しください!
トークセッションの様子
今回のテーマは、【教科書では習わなかった!日本のちょっと変わったあいさつ事情】
今回のトークは、テイさんが来日当初、ワーキングホリデーでアルバイトをしていた時の驚きから始まりました。
🌅 夜なのに「おはようございます」のナゾ
「以前輸入食材を扱うセレクトショップでアルバイトをしていた時、店長から『夜の出勤でも挨拶はおはようございますだよ』と言われたんです。その時、心の中で『えっ、夜なのになぜ?今は朝じゃないですよ!』って本当にびっくりしました。
あまりに不思議だったので自分なりに調べてみたんです。
そうしたら、歌舞伎(かぶき)の世界のルールが影響している?と書いてあって。
舞台(ぶたい)の準備で早くから楽屋(がくや)入りしている人に対して、後から来た人が『お早いお着きですね(おはようございます)』とねぎらったのが始まりだそうです。
それを知って、『日本語って、単なる時間の挨拶じゃないんだ!』とさらに興味がわきました。」
「へぇ〜!」と参加者の皆さんと感心しました。
>私もラーメン屋でアルバイトしていた時、夕方からのシフトでそうやってあいさつしていました。
>現代だと、確かに、芸能界や接客業などでは『業界用語』のような形で残っていますね。
基本的には『その日、その人に最初に会った時の挨拶』なんです。
時間帯に関係なく、『これから一緒に頑張りましょう』という合図のようなものですね!
>最初は変な感じがしますが、それがその業界の『スイッチ』になるんでしょうね。
「他にも私が気になるあいさつは…」と、テイさんが日本で働く中で感じたあいさつのおもしろさについて語ってくれました。
「お疲れ様です」のオールマイティ化: セッションでも話題になりましたが、ビジネスの世界では朝会っても夜会っても「お疲れ様です」で済んでしまうことがあります。これはある種、業界を問わず日本社会全体の「共通言語」?。
「ご苦労様」と「お疲れ様」の壁: 目上の人には「ご苦労様」は使わないというマナー。これは教科書にも載っていますが、配達の方へ声をかける時は、「ご苦労様です」と聞くような気がするんです。正しい労いの言葉は…? と、実際の現場で迷うことも多々あるそうです。
「お先に失礼します」の余韻(よいん): テイさんが「長い」と感じたこの言葉。
台湾なら、仕事が終わったら誰にでも『バイバイ!』だけで十分です。でも、日本の会社は『お疲れ様です』『お先に失礼します』って、挨拶がすごく長いと感じます🥵
>友人や家族以外には、なかなかそんなふうに挨拶はできませよね!
>単なる別れの挨拶ではなく、「皆さんがまだ仕事をしているのに、自分だけ先に帰ってすみません」という謙虚(けんきょ)な気持ちが含まれていると思います。
>日本在住歴の長いシンガポール出身のSailerさんも、日本の退勤シーンには独特の空気を感じるそうです。
日本の会社では、帰る時に周りにしっかり『報告』しなきゃいけない感じがしますよね。上司が帰るまで帰れない……なんていう昔ながらの雰囲気も、場所によってはまだあるみたいですよね。
>「そういう目上の人を敬う文化ってどこまで残っていますか?」と、インドネシアSailerさん「例えば、家族でご飯を食べる時、家長が食べるまで待つとか…?」
子どもの頃はまだ父親の地位は高かったですが、今はそういった家庭はほとんどないんじゃないですか?
🍝 イタリアンのお店で食事をした後、「ごちそうさまでした!」って言ってもいいんでしょうか?
テイさんは、飲食店を出る時の「ごちそうさま」についても困るときがある層です。
「ラーメン屋さん、定食屋さんでは大きな声で言えますが、おしゃれなイタリアンでも同じでいいのでしょうか……?」
>どこで何を食べていても、最後は『ごちそうさま』以外に言葉はないと思いますよ!
>『美味(おい)しかったですよ』という感謝の気持ちを込めて伝えています!
どうやら日本では、料理のジャンルを問わず、感謝を伝える合言葉として「ごちそうさま」が魔法のフレーズになっているようです🙏
🌐世界の挨拶を覗いてみると、さらに面白い発見がありました。
「こんにちは」の代わりに「ご飯食べた🍛?」
インドでは、近所の人に会った時『おはよう』や『お元気ですか』はあまり言いません。
代わりに『朝ごはん食べた?』『お昼食べた?』と聞くのが挨拶なんです。
>「台湾も全く同じです!」「私のところも!」と、これには多くの世界Sailerさんが大きく頷きました。
「ご飯を食べたかどうか」を気にかけることが、相手への思いやりや挨拶代わりになる文化。
日本人にとっては「えっ、一緒に食べようって誘われてるの?」と勘違いしてしまいそうな、目からウロコの文化の違いですね。
💭日本語学習者ならではの切実な疑問も寄せられました。
📱 LINEで迷う、ありがとうに続く「ございます」と「ございました」
私は日本での生活がもう長いのですが、LINEのグループで情報を送った時、みんなが『ありがとうございます(現在形)』と返してくるんです。私は『ありがとうございました(過去形)』が正しいと習ったのに、どうして???
>文法的には、日本人同士でも、どちらを使っても失礼には当たらないですよね。
> 『ございました』は完了した感じがしますね。
LINEのやり取りが今も続いている感じがする時は『ございます』の方がしっくりくるかも!
> 実は、スマホの予測変換で最初に出てくるのが『ございます』だから、そのまま打っちゃうっていう理由もあるかもしれませんね。
>LINEのスタンプにも、「ありがとうございます」が多いですねよね。
開催日: 2026年4月2日(木)
時間: 10:00〜(30分くらい)
場所: Zoomにて(リンクはメールマガジンで配信しています。)
※ラジオのように「耳だけ参加」や、途中参加・途中退室も大丈夫です。お気軽にご参加ください!
教科書を飛び出した、「生きた日本語」の奥深さが詰まった回でした。
ご参加いただいた皆さま、今回も楽しいコーヒーブレイクををありがとうございました😊
お気軽にご参加ください!
