Journal

2021 Feb 17
Sailer Interviews

SailerインタビューVol.7

Sailで自分にスイッチ

金子さん(40代) 神奈川県

次はどこの国のどんな人?と想像しながらSailの会話予約を入れるのがとても楽しみです。
昼は介護施設で働いています。会話の予約は平日の夜、週に3、4回は入れています。夫は海外に単身赴任中、子供たちは大学生と高校生でそれぞれ毎日忙しく、夜ぽっかり空く時間が私のSailタイムです。予約を入れた日は、さあ今日はどんなお話をしようかと、メモを用意して自分にスイッチが入ります。
地元藤沢市の案内でSailを知り、昨年9月からはじめました。わが家は夫の仕事が海外、義理の姉はアメリカ人、2人の子供たちも小さい頃から英語劇を学んだりと、外国が身近にありました。オーストラリアの高校生をホームステイで受け入れたり=写真=してきましたので、日本語を学ぶ海外の若い人たちのお役にたてたらと、登録しました。
会話の相手は、Sailがなければ絶対会うことも話すこともなかった皆さん。行ったこともない国のそんな方たちと話せるんですから、すごく楽しいです。初めて会ったはずなのに、なぜかいきなり笑顔で話せるところも、Sailの不思議なところですね。

ホームステイにやってきたオーストラリアの高校生と近くの海岸で

家族ぐるみで会話も

夫がいる海外に行った時、着物を着られたらいいなと、最近着付けを習い始めました。
そんな話から相手の国の民族衣装や、料理の話で盛り上がったりします。娘が大学で英語や中国語を学んでいるので、会話に割り込んできて中国語圏の方から発音を教えてもらったり、夫が帰国した時は、夫も交えて3人で会話したり、家族ぐるみでSailを楽しんでいます。

日本に来て介護職で働く予定のミャンマーの女性と話したこともあります。やはり言葉に不安がある様子でした。私自身介護の仕事をしていますので、笑顔さえ忘れなければ大丈夫よって励ましました。
介護の資格を取るにはさまざまな専門用語も覚える必要があります。お年寄りには、ごく一部ですが外国の人に偏見をもっている方も中にはいます。それを考えると、日本に来ていやな思いをされたりしないか少し心配です。でも現場の人たちはきっと温かく受け入れてくれると思いますし、介護で何より大事なのは会話なんです。Sailで日本のシニアの皆さんと日常会話をするのは、とてもよい勉強になると思います。
話していると、皆さんほんとうに熱心に日本語を勉強しているのがわかります。たどたどしくても一生懸命会話しようとする、その頑張りはすごいな、私も見習わなきゃといつも思います。子供たちにも、そんな前向きな姿勢を学んでほしいです。
私自身も英語を話せるようになりたいので、英語圏の人たちともっと会話できたらいいなと思っています。私は英語を、相手の方は日本語を、Sailで互いに学び合えたら楽しいですね。

(聞き手・ジャーナリスト橋本節夫) 

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