Journal

2022 Feb 04
Article

送り出し機関担当者に聞く!~ベトナムの社会・文化~

昨今メディアでよく取り上げられている「技能実習制度」。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 技能実習制度は、「開発途上国に技能の移転を図り、国の経済発展を担う人づくりに協力する」ことを目的に1993年に創設された制度です。ベトナム・ミャンマー・インドネシアなど東南アジアから技能実習生として来日した若者は2020年6月時点で、40万人にも上ります。

Sailには技能実習生として来日予定のベトナムの方が多く参加しています。今日はベトナムの送り出し機関の担当者に聞いたベトナムの文化を紹介します!

ベトナムの文化 ①「目上の人には最大の敬意をもって接する」

ベトナムには「儒教文化」が今も色濃く残っていて、目上の人に対して自己主張をしたり、相手を否定するような発言・行動はご法度という風潮があるそうです。

地域によって若干異なりますが、生活の中での例をあげると「家族でごはんを食べる時、年長者の男性がごはんに箸をつけるまで若者は箸を持たない」というように、目上の人の言動を重んじます。

ベトナムの方と一緒に働いている日本企業の方からは、「ベトナムの人は勤勉」「指示に対して遵従で、上司に遠慮する」とよく耳にします。それは、昔から受け継がれてきたベトナムの文化と言えるのかもしれません。

Sailの交流の中でも、もしかするとベトナムの方の「気遣い」や「敬意」を感じるかもしれませんね。

ベトナムの文化②「家族を大切にする」

「信頼」に重きをおき、家族をとても大切にするという事でも知られるベトナムのみなさん。

家族の中に困っている人がいれば、努力を惜しまずにサポートし続け、そのことが誇りにもなっているようです。技能実習生は、日本で稼いだお金を母国の家族に仕送りしているという話もよく耳にします。

幼い頃から「両親を大切に」という教育を受けていることもあり、家族の絆は強いと言われています。また、「年長者を大切にする」こともあって、家でも職場でも年長者の意見を尊重するようです。

ベトナムの文化③「教育を重視」

平均年齢がとても若く、日本のバブル期のような活気があるベトナムですが、特に都市部では労働市場の競争が激しく、大学を卒業していない方のキャリア形成が難しいと言われています。

技能実習生として日本で働き、将来のための資金を貯めたい。ベトナムに戻ったら起業したい、大学に進学したいという夢を持って技能実習生になる方も多いようです。技能実習を終えてベトナムに帰国し、送り出し機関を立ちあげるというケースも。

技能実習生の皆さんが、Sailで日本の人と交流し、教科書では学べない話し言葉やマナー、暮らしの知恵を知ることで、職場やお客さんと良好な関係を築きやすくなったり、困った時に相談できるようになったりと、安心して日本での生活を送ることができると私たちは考えています。

就職のためのスキルを学ぶことに加え、同時に日本語を学ぶというのは、とても根気のいることです。日本での就労を目指して一生懸命に勉強している技能実習生のみなさんと話をしてみると、日本では知り得ない実習現場のリアルや、実習生のみなさんの想いを感じられると思います。

ぜひ、仕事のこと、生活のこと、日本のこと、お相手の国のことなど、身近な話題からお話を広げてみてくださいね!

Sailのホームページはこちら
SNSはこちら