世界の文化~台湾の旧正月~
🌍このページでは、台湾の旧暦新年について紹介しています。
3つの暦
台湾では、西暦、旧暦と中華民国暦、3つの暦が使われています。
西暦と中華民国暦(台湾暦とも呼ばれています)は日付けが同じですが、中華民国暦元年は西暦1912年なので、民国暦と西暦の差が1911年あります。
例えば、今年は2024年であり、113民国年でもあります。2024から1911を引くと民国年となります。使い方は和暦とほぼ同じです。
旧暦とは
旧暦は、月と太陽の運行周期を加味して作られた暦法なので、西暦とは日付が違います。本屋さんやお寺などの場所で提供されている農民曆で、旧暦の日付けがわかります。
西暦のカレンダーには旧暦の日付け、そして相応の祝日も書かれています。実はgoogleカレンダーもこの機能がありますよ。
台湾の旧暦新年は旧暦に基づいての年末年始です。旧暦新年は「除夕夜(旧暦12月31日)」「初一(旧暦1月1日)」から「初九(旧暦1月9日)」までをいい、そして正月15日の元宵節(げんしょうせつ)があります。
旧暦新年に関する行事
旧暦新年を祝うことは大切な行事です。台湾では、7連休(2024年2月8日~14日)となります。旧暦の元日は2月10日(土)です。
お正月の行事は主に祖先や神様への拝礼ですが、現代では家族が「集まって食事をすること」「お年玉を子供に配ること、」「娘家(実家)へ帰省すること」「開市の祈りと元宵のイルミネーション」がメインになっています。
除夕夜は、日本の大晦日に似ています。家族や親戚に挨拶をしたり、年長者からまだ社会人になっていない人にお年玉を贈ったりします。大掃除もします。
春聯(しゅんれん)という、家の入り口に縁起のよい対句が書かれた赤い紙を貼るこの時期の風習もあります。様々な文字数のものがあり、1文字では「春」や「福」の字がよく使われます。日本でも、中華料理店や中華街などで見かけることがあるかもしれません。
夜には家族で一緒に食事をしますが、このとき家族みんなで集まって一緒に食べるご飯のことです「團圓飯」といいます。「團圓」は、みんなが集まることを意味します。
夜は「守歲(しゅさい)」(歳を守るという意味)という徹夜して新年を迎える習慣があります。家族みんなが揃って、おしゃべりをしたり、食事をしたりして、眠らずに年を越します。子供はお年玉をお枕の下に置きます。「鞭炮」という花火や爆竹のようなものを鳴らしたりもします。そして、旧暦正月の丑時(深夜1時から3時まで)になってから寝ます。これは「年怪」という化け物をおどろかせて、追い払うという意味があります。
台湾の旧暦新年は、文化的な伝統や家族との結びつきを強調する特別な時期です。人々が希望や幸福を迎え入れる重要な行事となっています👨👨👦
Sailの会話でも旧暦のお正月を祝う地域の方とお話する機会は少なくないと思います!インターネット上の記事を読むだけでなく実際に話を聞くことで、その方の背景にある文化により興味がわいてくるかもしれませんね。ぜひ、旧暦・旧正月について、話を聞いてみてくださいね!
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