Journal

2021 Jan 06
Sailer Interviews

SailerインタビューVol.5

こわがらずに一歩踏み出して

大塚さん(70代)岡山県

昨年7月にNHKEテレで、Sailが紹介されているのをたまたま見て、次の日にはもう登録していました。私は興味をもったら、ためらわずにまず挑戦してみようって思っているんです。好奇心はとても大事。やらなければそれでおしまい。でも一歩踏み出せばその先に新しい世界が広がっています。
Sailの利用者同士がオンラインで交流する「喫茶るんるん」は毎回参加します。全国の仲間といろんなおしゃべりができるので、毎週金曜日がとても楽しみ。Sailで海外の若者と話すことで世界を知ることもできます。これからの社会を動かしていく若者たちが何を考え、どう行動しようとしているのか、とても勉強になります。 
私は自分を一本の木だと思っているんです。幹から枝が伸び、芽が出て花が咲く。Sailは私の枝の一つ。枝がたくさんあれば花もいっぱい咲きます。人生も枝がたくさんあった方が楽しいでしょ。

女は三歩下がって歩け?

私は23歳で結婚した時が、人生の転機でした。やさしかった彼が結婚した途端、「女は三歩下がって歩け」ってひょう変したんです。私は「誰とでも対等に話せる一人の人間として生きなさい」って育てられたので、これは大変なことになったと。考えた末、結婚は続けながら仕事をもって自立して生きていこうと決意したんです。
そうだ得意な絵を生かせばいいと、夫に内緒で食品のパッケージデザインの仕事を始めました

40歳の時には株式会社に、50歳の時には岡山市内に社屋を建てるまでになったのですが、ちょうどその頃、夫が突然病気で亡くなりました。夫は会社には関わっていませんでしたが、子供はまだ大学生、社屋建設の借金も抱え、一番大変な時期でした。
でも、思い続けていれば願いは必ず叶うものです。借金は10年で返済し終え、子供も独立しました。私はその時60歳。さあこれからどう生きようかと考え、よし、自分の人生を生き抜くぞって思ったんです。会社は長男に譲り、私は環境建築を学びたくて大阪芸大の大学院に入学しました。今は岡山大医学部で形成外科の学生に美術を教えたり、地域で絵手紙教室を開いたりしながら、人生を楽しんでいます。半生を「縁と環ー主婦から小さな起業家へ」(吉備人出版)という本にもまとめました。
Sailはそんな私の楽しみの一つです。これからSailを考えている方には、こわがらずに帆をあげて一歩踏み出して、と言いたいです。その先にきっと新しい世界が広がっていますよ。 

(聞き手・ジャーナリスト橋本節夫)

 

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