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2021 Dec 06
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技能実習生が日本語を学ぶ「送り出し機関」って何?

昨今メディアでよく取り上げられている「技能実習制度」。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 技能実習制度は、「開発途上国に技能の移転を図り、国の経済発展を担う人づくりに協力する」ことを目的に1993年に創設された制度です。ベトナム・ミャンマー・インドネシアなど東南アジアから技能実習生として来日した若者は2020年6月時点で、40万人にも上ります。

技能実習生は、日本で働く前に「送り出し機関」という教育機関で日本語や日本で就く職種のスキルを習得します。今日は、「送り出し機関」についてご紹介します!

送り出し機関って何?

送り出し機関とは、日本に技能実習生を派遣する団体や企業のことです。どんな団体や企業でも送り出し機関になれるわけではなく、国や地域の公的機関から推薦を受け、実習生の母国に設立されたものに限ります。

技能実習生が日本で就く仕事は、介護や建設・農業などさまざま。送り出し機関は各職種に特化した訓練を提供し、技能実習生を育成します。

▼実習生と送り出し機関、雇用する企業の関係

一般的に、技能実習生は約3~4か月間で、日本語・職種のトレーニングを受けてから来日します。この短期間のうちに現場で働く準備を行う為、来日してから言葉の壁・文化や価値観の違いに苦しむ方も少なくありません。

Sailをご利用いただいている機関は、知識や技術に加え、日本の文化や風習、価値観の理解を深める講座・機会を設け、技能実習生が日本での就労後もスムーズに職場の人と関わることのできるよう工夫しています。

Sailで日本の人と事前に会話し、教科書では学べない話し言葉やマナー、暮らしの知恵を知ることで、職場やお客さんと良好な関係を築きやすくなったり、困った時に相談できるようになったりと、安心して働くことができ、定着率UPにつながると考えています。

就職のためのスキルを学ぶことに加え、同時に日本語を学ぶというのは、とても根気のいることですよね。日本での就労を目指して一生懸命に勉強している技能実習生のみなさんと話をしてみると、日本では知り得ない実習現場のリアルや、実習生のみなさんの想いを感じられると思います。

ぜひ、仕事のこと、生活のこと、日本のこと、お相手の国のことなど、身近な話題からお話を広げてみてくださいね!

▼Sailとは?

日本ファンの世界中の人々と、豊かな経験知を持つ成熟した日本のオトナのための、日本語でのグローバル・コミュニケーション・サービスです。

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