Sailが実践する「やさしい」情報発信
2019年4月の出入国管理法改正により、ベトナムやフィリピンなど東南アジアから来日する若者が年々増加しています。特に技能実習生の急増は著しく、2020年6月時点でその数は40万人を超えました。
日本語が母語でない人にとって、ひらがな・カタカナ・漢字の3種類の文字を持つ日本語の読み書きは困難であり、日本での生活、特に災害時など緊急事態の情報収集に課題を抱えています。もちろん日本語教育や生活支援の体制を整えることも大切ですが、私たちが伝え方を工夫することで、これらの困難は軽減することができると思います。
Sailはこれまで、128ヶ国・10000人以上の日本語を学ぶ世界の皆さんにご利用いただき、メールマガジンやSNSでの情報発信、また、オンライン交流会の運営を行ってきました。これらの情報発信や交流会の運営は全て「やさしい日本語」で行っています。今回は、Sailが実践している”やさしい”情報発信を例に、やさしい日本語のコツを紹介します。
以下は、Sailカスタマーサポートの祝日休業のお知らせ文です。
日本語が母語でない人にとって次の語・文のどこが難しいでしょうか?どこを変えたら「やさしい」情報発信になるでしょうか?
誠に勝手ながら、11月3日 (水)と11月23日(火) は祝日休業とします。この間はカスタマーサポート業務が停止します。
Sailは通常通りご利用いただけますので引き続き交流をお楽しみください。
◎やさしい情報発信のコツ
①伝えたいことを強調する
このお知らせメールの中で伝えたいことは何でしょうか?
カスタマーサポートが祝日休業であること、そして、祝日でもSailは利用できることを伝える必要があります。
②熟語を簡単な言葉に言い換えて、振り仮名を付ける
- 祝日休業→祝日(しゅくじつ) の ため、休(やす)み です
- 利用できる→使(つか)うことができる
など熟語を言い換えて、振り仮名を付けることで日本語の勉強を始めたばかりの方にも伝わりやすくなります。
③やさしい日本語とやさしい英語で
日本語学習者が英語なら理解できるとは限らないですが、英語も「やさしい英語」にすることでより伝わりやすい情報発信になります。
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▼実際に送ったお知らせメール
今回の例はあくまで一例で、相手に合わせた情報伝達を行うことがなにより大切です。Sailは非漢字圏の日本語学習者が多いので、情報伝達をイメージして、振り仮名や熟語の言い換えをしていますが、漢字圏の方にとってはこのような工夫は必要ないかもしれません。情報を伝えたい相手はどんな人なのかを想像し、その相手に合わせて伝え方を工夫することが大切だと思います。
Sailは「分断のない活力のある社会」を目指して、今後もやさしい情報発信・やさしいコミュニケーションを実践していきます。
▼Our Vision
分断ない活力のある社会を創る
Paving the way for a vibrant and harmonious future -ITを活用したグローカルに展開する事業を通じて「分断のない活力のある社会を創る」というビジョンを実現します。
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